名に立ちてふしみの里と言ふことは
紅葉を床に敷けばなりけり
- 歌の意味
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名高く伏見の里と呼ばれるのは、散り敷いた紅葉を寝床として臥して見るからであったのだ。
- 鑑賞
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巻第十八 雑歌四 1297
詞書「伏見といふ所にて」
伏見の里と名高いのは、紅葉を床に敷くからであった、と詠んだ歌である。「伏見」に「臥し見」を掛け、散り敷く紅葉を寝床に見立てて、地名の由来を興じている。
詞書によれば、伏見という所で詠んだ歌である。
作者は「よみ人しらず」で、詠み手の名は伝わらない。原文の作者表記は「よみ人も」とあるが、ここでは「よみ人しらず」として扱う。
初句「名に立ちて」は、名高く、評判となって、の意である。
二句「ふしみの里と」の「ふしみ」は、地名の「伏見」と、横になって見る意の「臥し見」を掛けた掛詞である。巻第十七の第千二百四十二首も同じ掛詞で伏見を詠んでいる。
三句「言ふことは」は、言うのは、の意である。
四句「紅葉を床に」は、散り敷いた紅葉を寝床に、の意で、「床」は「臥し」の縁語である。
結句「敷けばなりけり」は、敷くからであったのだ、の意で、「なりけり」は気づきを表す。
ふしみ:地名の「伏見」の意と、横になって見る意の「臥し見」を掛ける
- 作者
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よみ人しらず
- 出典
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後撰和歌集
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