あしひきの山下とよみ鳴く鳥も
我がごと絶えず物思ふらめや
- 歌の意味
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山のふもとを響かせて鳴く鳥も、私のように絶えず物思いをしているだろうか、いやそうではあるまい。
- 鑑賞
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巻第十八 雑歌四 1299
詞書「題しらず」
山のふもとを響かせて鳴く鳥も、私のように絶えず物思いをするだろうか、と詠んだ歌である。山に響く鳥の声を聞き、それ以上に絶え間なく物思う我が身を嘆いている。
作者の山田法師は、平安時代前期の僧とみられるが、詳しい伝は未詳である。
初句「あしひきの」は、「山」にかかる枕詞である。本巻の第千二百八十首も同じ初句で始まり、山の山鳥を詠んでいる。
二句「山下とよみ」は、山のふもとを響かせて、の意である。
三句「鳴く鳥も」は、鳴く鳥も、の意である。
四句「我がごと絶えず」は、私のように絶えず、の意である。
結句「物思ふらめや」は、物思いをしているだろうか、いやそうではあるまい、の意で、「らめや」は推量の「らむ」の已然形に「や」がついて反語を表す。
とよむ:鳴り響く、響かせる
やました:山のふもと
- 作者
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山田法師
- 出典
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後撰和歌集
- 前の歌
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我も思ふ人も忘るな荒磯海の 浦吹く風のやむ時もなく
- 次の歌
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今はとてあきはてられし身なれども 霧立ち人をえやは忘るる