- 歌の意味
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この脇息に身を寄せておいでになり、万代までも、花の盛りを心静かにお過ごしください。
- 鑑賞
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巻第二十 慶賀歌 1377
詞書「左大臣の家に脇息心ざし贈るとて加へける」
脇息を押さえておいでになり、万代まで花の盛りを心静かに、と詠んだ歌である。左大臣家へ脇息を贈るにあたり、それにくつろいで、いつまでも栄華の盛りを心静かに味わってほしいと、家の繁栄と長寿を祝っているとみられる。
詞書によれば、左大臣の家に脇息を贈る時に添えた歌である。
作者の仁教は、原文に「僧都仁教」とあり、僧都の位にあった僧であるが、詳しい伝は未詳である。
初句「脇息を」は、ひじを掛ける脇息を、の意で、詞書の贈り物を指している。
二句「おさへてまさへ」は、脇息に手を置いておいでなさい、の意とみられ、「ます」は尊敬を表す。
三句「万代に」は、限りなく長い年月にわたって、の意である。
四句「花の盛りを」は、花の盛りを、の意で、家の栄華の盛りを重ねている。
結句「心静かに」は、心静かに、の意で、下に「見たまへ」などを略した言いさしの形となっている。
けふそく:座ったときにひじを掛けて体をもたせる道具、脇息
ます:いらっしゃる、おいでになる
こころざす:贈り物をする
- 作者
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仁教
- 出典
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後撰和歌集
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百年に八十年添へて祈りくる 玉のしるしを君見ざらめや
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君がため祝ふ心の深ければ 聖の御代のあとならへとぞ