- 歌の意味
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池の水は氷が解けているのだろうか。蘆鴨が夜更けに声を立てて騒いでいるようだ。
- 鑑賞
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巻第四 冬歌 231
詞書「題しらず」
夜更けに蘆鴨が騒ぐ声を聞き、池の氷が解けたのだろうかと推し量る歌である。闇の中で耳に届く鴨の声だけを手がかりに、見えない池のありさまを思い描いている。
作者の「たちはなのゆきより」は橘行頼である。平安時代中期の官人と見られるが、伝の詳細は明らかでない。
初句「池水や」は、池の水は、の意で、「や」は疑問の係助詞である。
二句「氷解くらん」は、氷が解けているのだろうか、の意で、係助詞「や」を受けて連体形「らん」で結ぶ。ここで句切れとなる。
三句「蘆鴨の」は、蘆の生える水辺にいる鴨の、の意である。前歌の鴨に続き、鴨の歌が並ぶ。
四句「夜深く声の」は、夜更けに声が、の意である。
結句「騒ぐなるかな」は、騒いでいるようだ、の意で、「なる」は音を聞いて判断する推定の助動詞、「かな」は詠嘆である。次歌の第二百三十二首が鴛鴦の羽風で池の氷がいっそう冴えるとするのと、解ける氷と冴える氷とで対をなしている。
あしがも:蘆の生える水辺にいる鴨
- 作者
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橘行頼
- 出典
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拾遺和歌集
- 前の歌
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霜置かぬ袖だに冴ゆる冬の夜に 鴨の上毛を思ひこそやれ
- 次の歌
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飛び通ふ鴛鴦の羽風の寒ければ 池の氷ぞ冴えまさりける