いさりせし海人の教へしいづくぞや
しまめぐるとてありと言ひしは
- 歌の意味
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漁をしていた海人が教えた所は、どこなのか。島をめぐって行くとそこにあると言ったのは。
- 鑑賞
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巻第七 物名 400
詞書「そやしまめ」
漁をしていた海人が、島をめぐって行けばそこにあると教えてくれた所は、いったいどこなのかと尋ねる歌である。探し求める場所を見つけられない思いを詠み、三句から四句にかけての「ぞやしまめ」の音の続きに、詞書の「そやしまめ」の名を隠している。詞書の「そやしまめ」は、この歌に詠み込まれた物の名である。
作者の「高岳相如」は平安時代中期の人とされるが、伝の詳細は明らかでない。
初句「いさりせし」は、漁をしていた、の意である。
二句「海人の教へし」は、海人が教えた、の意である。
三句「いづくぞや」は、どこなのか、の意で、ここで句切れとなる。末の「ぞや」は、上の句と下の句をまたいで「そやしまめ」の名の頭になっている。
四句「しまめぐるとて」は、島をめぐるといって、の意である。前歌までの食べ物の名に続き、豆の名を隠している。
結句「ありと言ひしは」は、あると言ったのは、の意で、倒置によって三句の問いの中身を後に示している。
そやしまめ:豆の一種の名とされるが、詳しくは明らかでない。「いづくぞや島めぐる」の音の続きに隠して詠み込む
いさり:漁
- 作者
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高岳相如
- 出典
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拾遺和歌集
- 前の歌
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野を見れば春めきにけり青つづら こにやくままし若菜摘むべく
- 次の歌
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河きしのをどり下るべき所あらば 憂きに死にせぬ身は投げてまし