- 歌の意味
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雁は帰る道に迷っているのだろうか。越の中山を霞が隔てていて。
- 鑑賞
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春歌 47
詞書は前の歌に続き「霞中帰雁」
霞の中を帰る雁の二首目である。北の越の国へ帰っていく雁は、越の中山が霞に隔てられて見えないため、帰り道に迷っているのではないか、と雁の身を案じている。
前歌で霞に消えていく雁を気がかりに思った心が、この歌では霞のために道に迷う雁への思いやりとなって表れている。霞が物を隔てるという性質を、雁の帰路を阻むものとしてとらえている。
初句「雁がねは」は、北へ帰っていく雁を取り立てている。
二句「帰る道にや」の「や」は疑問の係助詞で、三句の「らん」と係り結びをなす。
三句「迷ふらん」は、迷っているのだろうか、の意で、推量の「らん」で結び三句切れとなる。
四句「越の中山」は、北陸の越の国へ向かう道にある山をいう。
結句「霞隔てて」は、霞が隔てていて、の意で、雁が道に迷う理由を倒置の形で示して結んでいる。
こし:北陸地方の古称。越の国
へだつ:間に物を置いて隔てる
- 作者
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西行
- 出典
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山家集
- 前の歌
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なにとなくおぼつかなきは天の原 霞に消えて帰る雁がね
- 次の歌
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玉章の端書きかとも見ゆるかな 飛び遅れつつ帰る雁がね