- 歌の意味
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山に住む人が片岡にかけて自分のものとして構えている庵の、その境のしるしに見える、玉を貫く緒のような細い枝の柳よ。
- 鑑賞
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春歌 52
詞書「山家柳」
山家の柳を題とする歌である。山に住む人が片岡にかけて構えた庵の、地境に植えられた柳が、玉を貫く緒のように細くしなやかな枝を垂れている様子を詠む。
素朴な山の暮らしの中に、しなやかな柳の美しさを見いだしている。「玉の緒」は細く長いものの比喩で、柳の枝の繊細さを印象づけている。
初句「山賤の」は、山に住む身分の低い人の、の意で、木こりなど山で暮らす人を指す。
二句「片岡かけて」は、小高い岡にかけて、の意である。
三句「占むる庵の」は、自分の住まいとして占めている庵の、の意で、字余りとなっている。
四句「境に見ゆる」は、庵の地境に見える、の意である。
結句「玉の緒柳」は体言止めで、玉を貫く緒のように細くしなやかな柳の枝を示して結んでいる。
やまがつ:山に住む身分の低い人。木こりなど
しむ:自分のものとして占める
たまのを:玉を貫き通す緒。細く長いもののたとえ
- 作者
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西行
- 出典
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山家集
- 前の歌
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雲なくておぼろなりとも見ゆるかな 霞かかれる春の夜の月
- 次の歌
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なかなかに風の干すにぞ乱れける 雨に濡れたる青柳の糸