- 歌の意味
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雨の露が重いので、庭の撫子はどうなっているだろうか。荒々しく見えた夕立の空であったことよ。
- 鑑賞
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夏歌 235
詞書「雨中撫子」
詞書「雨中撫子」の題で詠まれた歌である。激しい夕立が過ぎ、その荒々しい空を思い返しながら、雨の露の重さに庭の撫子は倒れてしまっていないだろうか、と案じる歌である。
前歌が撫子からこぼれる露を詠んだのに対し、この歌では撫子に重くのしかかる露を案じており、同じ撫子と露との取り合わせを、清らかさと気がかりとの二つの面から詠み分けている。
初句「露重み」は、形容詞の語幹に「み」が付いた形で、露が重いので、と理由を表す。
二句「園の撫子」の「園」は、花や木を植えた庭をいう。
三句「いかならん」は、どうなっているだろうか、の意で、三句切れである。
四句「荒く見えつる」の「つる」は完了の助動詞「つ」の連体形で、荒々しく見えた、と過ぎた夕立の様子を振り返っている。
結句「夕立の空」は体言止めで、撫子を案じる理由となった激しい夕立の空を示して結ぶ。
その:花や木を植えた庭
ゆふだち:夏の午後から夕方にかけて急に降る激しい雨
- 作者
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西行
- 出典
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山家集
- 前の歌
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かき分けて折れば露こそこぼれけれ 浅茅に交じる撫子の花
- 次の歌
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御秣に原の小薄しがふとて 臥所あせぬと鹿思ふらん