- 歌の意味
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山の川の岩にせき止められて散る波しぶきを、霰のように見せている夏の夜の月であることよ。
- 鑑賞
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夏歌 246
詞書は前の歌に続き「夏月歌よみけるに」
夏の月の歌の二首目である。山の川で岩にぶつかって飛び散る波しぶきが、月の光に白く照らされて、まるで霰が降っているように見える、と詠む。夏の夜の月が、水しぶきを冬の霰に変えて見せている。
前歌が月光を霜に見立てたのに続き、この歌では月に照らされた波しぶきを霰に見立てており、夏の月が冬の景物を見せるという趣向が二首続いている。
初句「山川の」は、山の中を流れる川をいう。
二句「岩にせかれて」は、岩に流れをせき止められて、の意である。
三句「散る波を」は、岩に当たって飛び散る波しぶきをいう。
四句「霰と見する」は、霰のように見せる、の意で、月光に白く光るしぶきを霰に見立てている。
結句「夏の夜の月」は体言止めで、しぶきを霰に見せている主である月を示して結ぶ。本巻の第二百四十四首と同じ結句である。
やまがは:山の中を流れる川
せく:水の流れをせき止める
あられ:空から降る氷の粒
- 作者
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西行
- 出典
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山家集
- 前の歌
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夏の夜も小笹が原に霜ぞ置く 月の光の冴えし渡れば
- 次の歌
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影冴えて月しもことに澄みぬれば 夏の池にもつらら居にけり