- 歌の意味
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比べるもののない美しい花の姿を、女郎花は池の鏡に映して眺めていることだ。
- 鑑賞
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秋歌 283
詞書は前の歌に続き「水辺女郎花」
前歌に続いて「水辺女郎花」の題で詠まれた歌である。比べるもののないほど美しい自分の花の姿を、女郎花は池の水を鏡として映し、見入っている、と詠む。女郎花を、自らの美しさを鏡に映して見る女性になぞらえている。
前歌の「水鏡」を「池の鏡」と言いかえて、同じ趣向を重ねている。前歌が姿を映す行為を詠んだのに対し、この歌は映される姿の比類のない美しさに重きを置いている。
初句「類なき」は、比べるものがない、の意で、二句の「花の姿」を褒めている。
二句「花の姿を」は、女郎花の花の姿を、の意で、結句の「見る」の目的語となる。
三句「女郎花」は、四句以下の主語であり、二句の「花の姿を」との間で語順を入れ替えた倒置となっている。
四句「池の鏡に」は、池の水面を鏡に見立てた表現で、前歌の「水鏡」に当たる。
結句「映してぞ見る」は、係助詞「ぞ」を受けて連体形「見る」で結ぶ係り結びで、映して見入っていることを強めている。
たぐひなし:比べるものがない、この上ない
- 作者
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西行
- 出典
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山家集
- 前の歌
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池の面に影をさやかに映しても 水鏡見る女郎花かな
- 次の歌
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女郎花池のさ波に枝ひちて もの思ふ袖の濡るる顔なる