- 歌の意味
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露の玉を飾っていた花の姿も衰えて、霜を頭にいただいている女郎花であることよ。
- 鑑賞
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冬歌 511
詞書は前の歌に続き「冬歌詠みけるに」
冬の歌を詠んだ折の四首のうちの二首目である。秋には露の玉を飾っていた女郎花の花の姿も衰え、今は霜を頭にいただいている、と詠む。女郎花という名に「女」を含むことから、若い女性が年老いて白髪を頭にいただくさまに重ねて、花の衰えを擬人的に捉えている。
前歌が難波江の葦に置く霜を詠んだのに続き、この歌は女郎花に置く霜を詠み、霜の置く草を水辺から野の花へと移している。
初句「玉かけし」の「玉」は露の玉のことで、「し」は過去の助動詞「き」の連体形である。秋に露の玉を飾っていたことをいう。
二句「花の姿も」は、花の姿も、の意で、「も」は秋の盛りの美しさも、の含みをもつ。
三句「衰へて」は、衰えて、の意で、盛りを過ぎた花のさまをいう。
四句「霜をいただく」の「いただく」は、頭の上にのせる、の意で、霜を白髪に見立てている。
結句「女郎花かな」の「女郎花」は秋の七草の一つで、名に「女」を含むことから擬人的に詠まれる。「かな」は詠嘆である。
いただく:頭の上にのせる
をみなへし:秋の七草の一つで、黄色い小花をつける
- 作者
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西行
- 出典
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山家集
- 前の歌
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難波江の汀の葦に霜冴えて 浦風寒き朝ぼらけかな
- 次の歌
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山桜初雪降れば咲きにけり 吉野は里に冬籠れども