- 歌の意味
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卯の花が咲いたような心地がすることだ。山里の垣根の柴を埋めている白雪は。
- 鑑賞
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冬歌 541
詞書は前の歌に続き「雪歌詠みけるに」
雪の歌を詠んだ折の六首のうちの四首目である。山里の住まいの垣根の柴を埋める白雪は、初夏に垣根に咲く白い卯の花のような心地がする、と詠む。冬の垣根の雪を、夏の垣根の卯の花に見立て、季節を越えた見立てによって雪の白さを捉えている。
前歌の結句「心地こそすれ」をこの歌では二句に置き、見立てを先に示してから景色を明かしている。次歌も垣根の雪を卯の花に見立てており、二首で同じ見立てを詠み継いでいる。
初句「卯の花の」の「卯の花」は、初夏に白い花を咲かせるウツギの花で、垣根に植えられることが多かった。
二句「心地こそすれ」の「こそ」は強意の係助詞で、已然形「すれ」と係り結びをなしている。ここで句切れとなる二句切れの歌である。
三句「山里の」は、山里の、の意である。
四句「垣根の柴を」の「柴」は、刈り取った雑木の枝で、ここでは柴垣をいう。
結句「埋む白雪」は体言止めで、卯の花に見立てた白雪を最後に置く倒置の形で結んでいる。
うのはな:初夏に白い花を咲かせるウツギの花で、垣根に植えられた
しば:山野に生える小さな雑木、またそれを刈り取った枝
- 作者
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西行
- 出典
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山家集
- 前の歌
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青根山苔の筵の上に敷く 雪は白嶺の心地こそすれ
- 次の歌
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折ならぬ巡りの垣の卯の花を うれしく雪の咲かせつるかな