- 歌の意味
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片山の陰にひとり住む私の友だからだろうか。嵐に吹き払われて晴れわたる冬の山里よ。
- 鑑賞
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冬歌 558
詞書は前の歌に続き「冬歌十首」
「冬歌十首」の二首目である。山の片側の陰にひとりで住む者にとって、嵐に雲が吹き払われて晴れわたる冬の山里の景色こそが友なのだろうか、と詠むものと解される。人の訪れのない孤独な住まいで、自然の景色を友とする心を示している。
本巻の第五百十三首、第五百十五首と同じ結句「冬の山里」で結ばれ、冬の山里に独り住む者の心を詠み継いでいる。
初句「ひとり住む」は、ひとりで住む、の意で、山里に独り暮らす詠み手自身をいう。
二句「片山陰の」の「片山陰」は、山の片側の、日の当たらない陰になった所である。
三句「友なれや」の「なれや」は、断定の助動詞「なり」の已然形に疑問の係助詞「や」が付いたもので、友であるからだろうか、の意である。ここで句切れとなる三句切れの歌である。
四句「嵐に晴るる」は、嵐に吹き払われて晴れる、の意で、雲が吹き払われて空の晴れわたるさまをいう。
結句「冬の山里」は体言止めで、本巻の第五百十三首、第五百十五首と同じ結句である。
かたやまかげ:山の片側の、日の当たらない陰になった所
- 作者
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西行
- 出典
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山家集
- 前の歌
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花も枯れ紅葉も散らぬ山里は 寂しさをまた訪ふ人もがな
- 次の歌
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津の国の葦の丸屋の寂しさは 冬こそわけて訪ふべかりけれ