ともすれば月澄む空にあくがるる
心の果てを知るよしもがな
- 歌の意味
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ともすると月の澄む空へとさまよい出てしまう心の、行き着く果てを知るすべがあればよいのに。
- 鑑賞
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恋歌 647
詞書は前の歌に続き「月」
ともすると、月が澄みわたる空へと心が身から離れてさまよい出てしまう。その心がいったいどこへ行き着くのか、果てを知るすべがあればよいのに、と詠む。恋の思いに引かれて身を離れてゆく心を、月の澄む空の広がりに託している。
初句「ともすれば」は、どうかすると、ややもすると、の意である。
二句「月澄む空に」は、月が澄みわたる空に、の意で、題の「月」に当たる。
三句「あくがるる」の「あくがる」は、心が身から離れてさまよい出る、の意である。
四句「心の果てを」は、心の行き着く果てを、の意である。
結句「知るよしもがな」の「よし」は手段、方法のことで、「もがな」は願望の終助詞である。知るすべがあればよいのに、と結ぶ。
あくがる:心が身から離れてさまよい出る
よし:手段、方法
- 作者
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西行
- 出典
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山家集
- 前の歌
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恋しさや思ひ弱ると眺むれば いとど心を砕く月影
- 次の歌
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眺むるに慰むことはなけれども 月を友にて明かす頃かな