日に添へてうらみはいとど大海の
ゆたかなりける我が思ひかな
- 歌の意味
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日がたつにつれて、恨みはますます大海のように満ちあふれる、私の思いであることよ。
- 鑑賞
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恋歌 683
詞書は前の歌に続き「恋」
日を重ねるごとに、相手への恨みはますます大海のように深く豊かに満ちあふれていく、と詠む。「うらみ」に恨みと浦見とを掛け、大海の縁で恨みの大きさを表している。「ゆたか」という本来は好ましい意味の語を恨みに用いたところに、皮肉な嘆きがにじんでいる。
初句「日に添へて」は、日がたつにつれて、の意である。
二句「うらみはいとど」の「うらみ」は、恨みの意と、浦を見る意の浦見とを掛けた掛詞で、大海の縁語である。「いとど」は、いっそう、の意である。
三句「大海の」は、大海のように、の意で、恨みの大きさをたとえている。
四句「ゆたかなりける」の「ゆたか」は、満ちあふれて豊かなさまのことで、大海の縁語である。
結句「我が思ひかな」の「かな」は詠嘆の終助詞で、満ちあふれる自分の思いを嘆いて結ぶ。
うらみ:恨みの意と、浦を見る意を掛ける
ゆたか:満ちあふれて豊かなさま
- 作者
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西行
- 出典
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山家集
- 前の歌
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人は憂し嘆きは露も慰まず さはこはいかにすべき心ぞ
- 次の歌
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さることのあるなりけりと思ひ出でて 忍ぶ心を忍べとぞ思ふ