- 歌の意味
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秋の深まった野辺の草葉に置く露と比べてみたいものだ。物思いをするこの頃の、私の袖に置く白露を。
- 鑑賞
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恋歌 707
詞書は前の歌に続き「恋」
秋の深まった野辺では、草葉に露がびっしりと置く。その草葉の露と、恋の物思いにふけるこの頃の自分の袖に置く涙の白露と、どちらが多いか比べてみたいものだ、と詠む。秋の野の露の多さを引き合いに出して、涙の多さを表している。
前歌で袖に置く露を詠んだのを受け、この歌も袖の白露を詠み、野辺の草葉の露と比べている。
初句「秋深き」は、秋の深まった、の意である。
二句「野辺の草葉に」は、野辺の草の葉に、の意で、そこに置く露をいう。
三句「比べばや」の「ばや」は自己の願望を表す終助詞で、比べてみたいものだ、の意である。ここで句切れとなる三句切れの歌である。
四句「物思ふ頃の」は、物思いをするこの頃の、の意で、八音の字余りとなっている。
結句「袖の白露」の「白露」は、袖に置く涙を白く光る露にたとえたもので、体言止めで結ぶ。上の句に返る倒置となっている。
しらつゆ:白く光る露
- 作者
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西行
- 出典
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山家集
- 前の歌
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わりなしやさこそ物思ふ袖ならめ あきにあひても置ける露かな
- 次の歌
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いかにせん来む世の海人となるほども みるめ難くて過ぐるうらみを