郭公なくなくこそは語らはめ
死出の山路に君しかからば
- 歌の意味
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ほととぎすが鳴くように、私も泣く泣くあなたと語らいましょう。あなたが死出の山路にさしかかったならば。
- 鑑賞
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雑歌 751
詞書「返し」
前歌への西行の返歌である。ほととぎすが鳴くように、自分も泣きながらあなたと語らいましょう、あなたが死出の山路にさしかかったならば、と詠む。前歌の「郭公」「語らひ」「死出の山路」をそのまま受けて、堀河の願いを引き受けている。
初句「郭公」は、前歌の三句を受け、自らをほととぎすとして応じている。
二句「なくなくこそは」の「なく」は、ほととぎすが鳴く意と、人が泣く意とを掛けた掛詞である。「こそ」は係助詞で、三句の「め」と係り結びをなしている。
三句「語らはめ」は、語らいましょう、の意で、前歌の「語らひ置かん」を受けている。ここで句切れとなる。
四句「死出の山路に」は、前歌の四句と同じ語句で、相手の言葉を受けている。
結句「君しかからば」の「し」は強めの副助詞で、あなたがさしかかったならば、と倒置によって三句を受けて結ぶ。
なく:ほととぎすが鳴く意と、人が泣く意を掛ける
かかる:さしかかる
- 作者
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西行
- 出典
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山家集
- 前の歌
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この世にて語らひ置かん郭公 死出の山路のしるべともなれ
- 次の歌
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世の中を厭ふまでこそ難からめ かりの宿りを惜しむ君かな