- 歌の意味
- いったいいつの世に、長い眠りの夢から覚めて、目を覚ますことがあろうとするのだろうか。
- 鑑賞
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雑歌 758
詞書は前の歌に続き「題しらず」
生死を繰り返す迷いの世を長い眠りの夢にたとえ、いったいいつになったらその夢から覚めて悟ることができるのだろうか、と詠む。悟りの遠さを嘆く心が表れている。
初句「いつの世に」は、いつの世に、の意で、生まれ変わりを重ねる長い時を思わせる。
二句「長き眠りの」は、生死を繰り返す迷いを長い眠りにたとえたもので、仏典の「長夜」の考えによる。
三句「夢覚めて」は、その夢から覚めて、の意である。
四句「驚くことの」の「驚く」は、目を覚ます、はっと気づく、の意で、悟ることをいう。
結句「あらんとすらん」は、あろうとするのだろうか、の意で、「らん」は現在推量の助動詞である。
おどろく:目を覚ます、はっと気づく
- 作者
- 西行
- 出典
- 山家集
- 前の歌
- 鳥辺野を心のうちに分けゆけば いぶきの露に袖ぞそほつる
- 次の歌
- 世の中を夢と見る見るはかなくも なほ驚かぬ我が心かな