- 歌の意味
- 世の中を夢だと見ながらも、はかないことに、いまだに目覚めない私の心であることよ。
- 鑑賞
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雑歌 759
詞書は前の歌に続き「題しらず」
世の中が夢であると知りながら、それでもなお目覚めることのない自分の心のはかなさを嘆く歌である。前歌の「夢覚めて驚く」を受けて、わかっていながら悟れない自らを省みている。
初句「世の中を」は、この世を、の意である。
二句「夢と見る見る」は、夢だと見ながら、の意で、動詞を重ねて継続を表す。
三句「はかなくも」は、はかないことに、の意である。
四句「なほ驚かぬ」は、いまだに目覚めない、の意で、前歌の「驚くこと」を受けている。
結句「我が心かな」の「かな」は詠嘆の終助詞で、自らの心を嘆いて結ぶ。
おどろく:目を覚ます、はっと気づく
- 作者
- 西行
- 出典
- 山家集
- 前の歌
- いつの世に長き眠りの夢覚めて 驚くことのあらんとすらん
- 次の歌
- 亡き人もあるを思ふも世の中は 眠りのうちの夢とこそ見れ