はかなしやあだに命の露消えて
野辺に我が身や送りおくらん
- 歌の意味
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はかないことだ。むなしく命の露が消えて、人々は野辺にわが身を送り置くのだろうか。
- 鑑賞
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雑歌 764
詞書は前の歌に続き「題しらず」
はかないことだ、命の露がむなしく消えて、わが身も野辺へ送られて置かれるのだろうか、と詠む。命を消えやすい露にたとえ、葬送される自らの姿を思い描いて無常を嘆いている。
初句「はかなしや」の「や」は詠嘆の間投助詞で、はかないことだ、の意である。ここで句切れとなる。
二句「あだに命の」の「あだに」は、むなしく、はかなく、の意である。
三句「露消えて」は、命を露にたとえ、露が消えるように命が消えて、の意である。
四句「野辺に我が身や」の「野辺」は葬送の地をいう。「や」は疑問の係助詞で、結句の「らん」と係り結びをなしている。
結句「送りおくらん」の「おく」は、野辺に置く意で、三句の「露」の縁語となっている。
あだ:はかない、むなしい
のべ:野原、ここでは葬送の地
- 作者
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西行
- 出典
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山家集
- 前の歌
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越えぬればまたもこの世に帰り来ぬ 死出の山こそ悲しかりけれ
- 次の歌
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露の玉は消ゆればまたも置くものを 頼みもなきは我が身なりけり