道変はる御幸悲しき今宵かな
限りの旅と見るにつけても
- 歌の意味
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いつもとは道の変わった御幸の悲しい今宵であることよ。これが最後の旅だと思って見るにつけても。
- 鑑賞
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雑歌 783
詞書「納めまゐらせける所へ渡しまゐらせけるに」
前歌に続き、鳥羽院の遺骸を納める所へお移し申し上げた時に詠んだ歌である。生前の御幸とは道の変わった、悲しい今宵の御幸であることよ、これが最後の旅だと思って見るにつけても、と詠む。生前の華やかな御幸と、葬送の御幸とを対比させている。
初句「道変はる」は、いつもとは道の変わった、の意で、この世からあの世へと向かう道をいう。
二句「御幸悲しき」の「御幸」は上皇のお出ましのことで、ここでは葬送をいう。
三句「今宵かな」の「かな」は詠嘆の終助詞で、前歌の初句「今宵こそ」を受けている。ここで句切れとなる。
四句「限りの旅と」は、最後の旅と、の意で、葬送をいう。
結句「見るにつけても」は、見るにつけても、の意で、倒置によって三句までを受けて結ぶ。
みゆき:上皇や天皇のお出まし
かぎりのたび:最後の旅、死出の旅
- 作者
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西行
- 出典
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山家集
- 前の歌
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今宵こそ思ひ知らるれ浅からぬ 君に契りのある身なりけり
- 次の歌
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問はばやと思ひ寄らでぞ嘆かまし 昔ながらの我が身なりせば