- 歌の意味
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どうか察してください。今日の別れの悲しさに、姿を変えて出家し、故人を偲ぶ私の心を。
- 鑑賞
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雑歌 814
詞書「かへし/やがてその日、様変へて後、この返事かく申したりけり、いとあはれなり」
前歌へののりつなの返歌である。その日のうちに出家して姿を変え、その後でこのように返事をしてきたので、たいへん哀れに思われた、という注記が添えられている。今日の別れの悲しさに、姿を変えて故人を偲ぶ私の心を察してください、と詠み、主を失った悲しみから出家した思いを伝えている。
初句「思へただ」は、ただ察してください、の意で、命令形による呼びかけである。ここで句切れとなる。
二句「今日の別れの」は、前歌の「今日」「別れ」を受けている。
三句「悲しさに」は、悲しさのために、の意である。
四句「姿を変へて」は、出家して僧の姿に変えて、の意である。
結句「偲ぶ心を」は、故人を偲ぶ心を、の意で、前歌の結句「偲ばん」を受け、倒置によって初句に続いている。
さまかふ:出家して姿を変える
- 作者
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のりつな
- 出典
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山家集
- 前の歌
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亡き跡も今日まではなほ残りけるを 明日や別れを添へて偲ばん
- 次の歌
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いかばかり君思はまし道に入らで 頼もしからぬ別れなりせば