散る花はまた来ん春も咲きぬべし
別れはいつかめぐり逢ふべき
- 歌の意味
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散る花は、また来る春にもきっと咲くだろう。しかし人との別れは、いつめぐり逢うことができるのだろうか。
- 鑑賞
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雑歌 828
詞書「返し」
前歌への藤原脩範の返歌である。脩範は院の二位の子で、少将であった。散る花はまた来る春に咲くだろうが、人との別れはいつめぐり逢えるのだろうか、と詠む。前歌の「ちりちり」を受け、春ごとにめぐる花と、二度と戻らない別れとを対比させている。
初句「散る花は」は、前歌の二句「ちりちり」を受けている。
二句「また来ん春も」は、また来る春にも、の意である。
三句「咲きぬべし」は、きっと咲くだろう、の意である。ここで句切れとなる。
四句「別れはいつか」の「か」は疑問の係助詞で、結句の「べき」と係り結びをなしている。初句の「散る花」と対になっている。
結句「めぐり逢ふべき」は、めぐり逢うことができるのだろうか、の意で、春が「めぐる」ことに掛けて結ぶ。
めぐりあふ:時が移り再び出会う
- 作者
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藤原脩範
- 出典
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山家集
- 前の歌
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桜花ちりちりになるこのもとに 名残を惜しむ鶯の声
- 次の歌
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あはれ知る空も心のありければ 涙に雨を添ふるなりけり