今朝いかに思ひの色のまさるらん
昨日にさへもまた別れつつ
- 歌の意味
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今朝はどれほど悲しみの思いの色が深まっていることだろう。昨日までもまた、人々と別れて。
- 鑑賞
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雑歌 831
詞書「行き散りて、又の朝遣はしける」
人々が散り散りに別れていった翌朝、脩範のもとへ贈った歌である。昨日にまた人々とも別れて、今朝はどれほど悲しみの思いが深まっていることだろう、と相手の心を思いやっている。
初句「今朝いかに」は、今朝はどれほど、の意である。
二句「思ひの色の」の「思ひの色」は、悲しみの思いの深さを色にたとえたものである。
三句「まさるらん」の「らん」は現在推量の助動詞で、深まっていることだろう、の意である。ここで句切れとなる。
四句「昨日にさへも」は、昨日にまで、の意で、第八百二十六首の「人にさへまた別るべき」と同じく重なる別れを詠んでいる。
結句「また別れつつ」は、また別れて、の意で、倒置によって三句の理由を示して結ぶ。
おもひのいろ:思いの深さを色にたとえた語
- 作者
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西行
- 出典
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山家集
- 前の歌
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あはれ知る空にはあらじわび人の 涙ぞ今日は雨と降るらん
- 次の歌
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君にさへたち別れつつ今日よりぞ 慰む方はげになかりける