驚かんと思ふ心のあらばやは
長き眠りの夢も覚むべき
- 歌の意味
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目を覚まそうと思う心があるというだけで、長い眠りの夢が覚めることがあろうか、いや覚めはしない。
- 鑑賞
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雑歌 845
詞書は前の歌に続き「無常の歌あまたよみける中に」
目を覚まそうと思う心があるというだけで、生死を繰り返す長い眠りの夢から覚めることができるだろうか、と詠む。悟りを求める心を持つだけでは迷いから抜け出せないという、自らへの戒めを述べている。前歌の「眠り」を受けている。
初句「驚かんと」は、目を覚まそうと、の意で、六音の字余りである。
二句「思ふ心の」は、思う心が、の意である。
三句「あらばやは」の「やは」は反語の係助詞で、結句の「べき」と係り結びをなしている。
四句「長き眠りの」は、生死を繰り返す迷いを長い眠りにたとえたもので、前歌の「眠り眠りて」を受けている。
結句「夢も覚むべき」は、夢も覚めるだろうか、いや覚めはしない、と反語で結ぶ。
おどろく:目を覚ます、はっと気づく
- 作者
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西行
- 出典
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山家集
- 前の歌
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いづくにか眠り眠りて倒れ伏さんと 思ふ悲しき道芝の露
- 次の歌
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風荒き磯にかかれる海人人は 繋がぬ舟の心地こそすれ