連なりし昔に露も変はらじと
思ひ知られし法の庭かな
- 歌の意味
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釈迦の説法の座に人々が連なった昔と少しも変わらないだろうと、思い知らされた法会の庭であったことよ。
- 鑑賞
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雑歌 860
詞書「阿闍梨勝命、千人集めて法華経結縁せさせけるに、又の日遣はしける」
阿闍梨の勝命が千人を集めて法華経の結縁の法会を行った翌日、勝命に贈った歌である。釈迦が霊鷲山で法華経を説いたとき、多くの聴衆がその座に連なった昔と少しも変わらないだろうと思い知らされる法会であった、と詠み、法会の盛大さをたたえている。
初句「連なりし」は、連なった、の意で、釈迦の説法の座に聴衆が居並んだことをいう。
二句「昔に露も」の「昔」は釈迦在世の時をいい、「露も」は、少しも、の意である。
三句「変はらじと」の「じ」は打消推量の助動詞で、変わらないだろうと、の意である。
四句「思ひ知られし」の「れ」は自発の助動詞で、自然と思い知らされた、の意である。
結句「法の庭かな」の「法の庭」は法会の場の意で、「かな」の詠嘆で結ぶ。
あざり:密教で師範となる高僧
のりのには:法会の場
- 作者
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西行
- 出典
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山家集
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山崩すその力ねは難くとも 心たくみを添へこそはせめ
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いにしへに漏れけんことの悲しさは 昨日の庭に心ゆきにき