いさぎよき玉を心に磨き出でて
いはけなき身に悟りをぞ得し
- 歌の意味
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清らかな宝玉を心のうちに磨き出して、幼い身でありながら悟りを得たことだ。
- 鑑賞
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雑歌 883
詞書「提婆品」
法華経の提婆達多品を題とした歌である。この品には、八歳の竜女が宝珠を仏に献じ、たちまちのうちに成仏したことが説かれる。清らかな宝玉を心のうちに磨き出して、幼い身でありながら悟りを得た、と詠み、竜女の成仏をたたえている。前歌の「玉」「磨かれて」を受けている。
初句「いさぎよき」は、清らかな、の意で、前歌の「清き心」を受けている。
二句「玉を心に」の「玉」は竜女が献じた宝珠で、心の仏性をもたとえている。
三句「磨き出でて」は、磨き出して、の意で、前歌の「磨かれて」を受けている。六音の字余りである。
四句「いはけなき身に」は、幼い身でありながら、の意で、八歳の竜女をいう。
結句「悟りをぞ得し」は、係助詞「ぞ」と連体形「し」による係り結びで、悟りを得た、と結ぶ。
いはけなし:幼い、あどけない
- 作者
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西行
- 出典
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山家集
- 前の歌
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おのづから清き心に磨かれて 玉ときかくる法を知りぬる
- 次の歌
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これやさは年積もるまで樵りつめし 法にあふごの薪なりける