- 歌の意味
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天の雲が晴れわたる空の月の光によって、恨みも慰められる姨捨の山であることよ。
- 鑑賞
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雑歌 886
詞書「勧持品」
法華経の勧持品を題とした歌である。この品では、釈迦の姨母である摩訶波闍波提比丘尼が、自分の名が成仏の予言に挙げられないことを恨めしく思っていたところ、釈迦から未来に成仏するという予言を授けられたことが説かれる。月の名所である姨捨山の名に姨母を掛け、天の雲が晴れわたる空の月の光によって、恨みも慰められる、と詠む。
初句「天雲の」は、天の雲の、の意である。
二句「晴るるみ空の」は、晴れわたる空の、の意で、「み」は美称の接頭語である。
三句「月影に」は、月の光によって、の意で、仏の授記をたとえている。
四句「恨み慰む」は、恨みが慰められる、の意で、姨母が授記を受けて恨みが晴れたことをいう。
結句「姨捨の山」は、信濃国の月の名所で、「姨」に釈迦の姨母を掛けている。体言止めで結ぶ。
をばすてやま:信濃国の月の名所、ここでは釈迦の姨母を掛ける
じゆき:仏が弟子に未来の成仏を予言すること
- 作者
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西行
- 出典
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山家集
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いかにしてきくことのかくやすからん あだに思ひて得ける法かは
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