いかなれば塵に交じりてます鏡
仕ふる人は清まはるらん
- 歌の意味
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どういうわけで、塵に交じっている神の御鏡に、お仕えする人は清められるのだろうか。
- 鑑賞
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雑歌 896
詞書「和光同塵結縁始といふ事を」
題「和光同塵結縁始」は、仏や菩薩が光をやわらげ、塵の世に交わって神として現れるのは、人々に仏道との縁を結ばせる始めである、という意である。塵に交じっている神の御鏡に仕える人が、どうして清められるのだろうか、と詠み、塵の世に交わりながら人を清める神の働きの不思議さを述べている。
初句「いかなれば」は、どういうわけで、の意で、疑問を表す。
二句「塵に交じりて」は、塵の世に交わって、の意で、題の「同塵」に当たる。
三句「ます鏡」は、よく澄んだ鏡の意で、神の御神体である鏡をいい、題の「和光」に通じる。
四句「仕ふる人は」は、神に仕える人は、の意である。
結句「清まはるらん」の「らん」は現在推量の助動詞で、清められるのだろうか、と結ぶ。二句の「塵」と対になっている。
ますかがみ:よく澄んだ鏡
わくわうどうぢん:仏や菩薩が光をやわらげ、塵の世に交わって神として現れること
- 作者
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西行
- 出典
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山家集
- 前の歌
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鷲の山上暗からぬ峰なれば あたりを払ふ有明の月
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罪人の死ぬる世もなく燃ゆる火の 薪なるらんことぞ悲しき