- 歌の意味
- 光が消えて、端山の月は木の間から漏れても来ない。谷は梢に積もった雪のように白く見えて。
- 鑑賞
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雑歌 951
詞書は前の歌に続き「題しらず」
端山の月は光が消えたかのように、木の間から漏れても来ない、谷は梢に積もった雪のように白く見えて、と詠む。月の光が梢の上一面に降りそそいで雪のように白く見え、そのために木の下には光が漏れてこないさまを描いていると見られる。
初句「影消えて」は、光が消えて、の意である。
二句「端山の月は」の「端山」は、奥山に対して人里に近い低い山である。
三句「漏りもこず」は、木の間から漏れても来ない、の意である。ここで句切れとなる。
四句「谷は梢の」は、谷は梢の、の意で、谷を上から見下ろす視点である。
結句「雪と見えつつ」は、雪のように見えて、の意で、月光の白さを雪に見立てている。
はやま:人里に近い低い山
- 作者
- 西行
- 出典
- 山家集
- 前の歌
- 柴の庵は住み憂きこともあらましを 伴ふ月の影なかりせば
- 次の歌
- 雲にただ今宵の月を任せてん 厭ふとてしも晴れぬものゆゑ