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つづら這ふ端山は下も茂ければ
住む人いかに木暗かるらん

歌の意味
つづらの這う端山は木の下まで茂っているので、そこに住む人はどれほど木の陰で暗いことだろう。
鑑賞
雑歌 961

詞書は前の歌に続き「題しらず」
 つづらが這い、木の下まで茂っている端山に住む人は、どれほど木の陰で暗いことだろう、と詠む。草木に閉ざされた山住まいを思いやっている。

 初句「つづら這ふ」の「つづら」は、つる性の植物の総称で、つるが這っている、の意である。
 二句「端山は下も」の「端山」は人里に近い低い山で、「下」は木の下をいう。
 三句「茂ければ」は、茂っているので、の意である。
 四句「住む人いかに」は、住む人はどれほど、の意である。
 結句「木暗かるらん」の「木暗し」は、木が茂って暗い、の意で、「らん」は現在推量の助動詞である。

つづら:つる性の植物の総称
こぐらし:木が茂って暗い
作者
西行
出典
山家集
前の歌
晴れがたき山路の雲に埋もれて 苔の袂は霧朽ちにけり
次の歌
熊の住む苔の岩山恐ろしみ むべなりけりな人も通はぬ