- 歌の意味
- 音を立てて岩に飛び散る霰こそが、蓬の生い茂る窓の友となったことだ。
- 鑑賞
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雑歌 963
詞書は前の歌に続き「題しらず」
音を立てて岩に飛び散る霰こそが、蓬の生い茂る荒れた住まいの窓の友となった、と詠む。訪れる人もない冬の山住まいで、霰の音だけが友であることを述べている。
初句「音はせて」は、音を立てて、の意である。
二句「岩にたばしる」の「たばしる」は、勢いよく飛び散る、の意である。
三句「霰こそ」の「こそ」は係助詞で、結句の「けれ」と係り結びをなしている。
四句「蓬の窓の」は、蓬の生い茂る窓の、の意で、荒れた住まいをいう。
結句「友となりけれ」は、友となったことだ、の意で、係助詞「こそ」の結びの已然形で結ぶ。
たばしる:勢いよく飛び散る
- 作者
- 西行
- 出典
- 山家集
- 前の歌
- 熊の住む苔の岩山恐ろしみ むべなりけりな人も通はぬ
- 次の歌
- あはれにぞ物めかしくは聞こえける 枯れたる楢の柴の落ち葉は