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小笹原葉末の露は玉に似て
石なき山を行く心地する

歌の意味
小笹の原の葉先の露は玉に似ていて、石ではなく玉ばかりの山を行くような心地がする。
鑑賞
雑歌 972

詞書は前の歌に続き「題しらず」
 小笹の原の葉先に置く露は玉に似ていて、まるで石のない、玉ばかりの山を行くような心地がする、と詠む。一面に露の置いた笹原を、宝玉の山にたとえている。

 初句「小笹原」は、小さな笹の生い茂る原の意である。
 二句「葉末の露は」は、葉の先に置いた露は、の意である。
 三句「玉に似て」は、宝玉に似て、の意である。
 四句「石なき山を」は、石のない山を、の意で、玉ばかりの山を思わせる。
 結句「行く心地する」は、行くような心地がする、と結ぶ。

はずゑ:葉の先
作者
西行
出典
山家集
前の歌
衣手に移りし花の色かれて 袖ほころぶる萩が花摺り
次の歌
真木割る飛騨の工や出でぬらん 村雨過ぐるかさとりの山