雪解くるしみみにしだくかささきの
道行きにくき足柄の山
- 歌の意味
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雪が解けて、しきりに踏み荒らされたかささきの道が、行きにくい足柄の山であることよ。
- 鑑賞
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雑歌 975
詞書は前の歌に続き「題しらず」
雪が解けて、しきりに踏み荒らされた道が行きにくい足柄の山である、と詠む。足柄山は相模国と駿河国の境の険しい山で、東海道の難所として知られた。三句の「かささき」が何を指すかは定かでないが、雪解けのぬかるんだ山道の難儀を詠んでいる。
初句「雪解くる」は、雪が解ける、の意である。
二句「しみみにしだく」の「しみみ」は、すき間なく、しきりに、「しだく」は、踏み荒らす、の意である。
三句「かささきの」は、語義が定かでない。第千五首の「かささき」と同じく、風の吹きつける先の意の「風先」とも見られる。
四句「道行きにくき」は、道を行くのが難しい、の意である。
結句「足柄の山」は体言止めで、東海道の難所の山名で結ぶ。
しみみ:すき間なく、しきりに
しだく:踏み荒らす
- 作者
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西行
- 出典
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山家集
- 前の歌
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川合ひや真木の裾山石立てて 杣人いかに涼しかるらん
- 次の歌
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根渡しにしるしの竿や立てつらん こひき待ちつる越の中山