- 歌の意味
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荒れた古畑の険しい斜面に立つ木にとまっている鳩が、友を呼ぶその声に、ぞっとするほど寂しい夕暮れであることよ。
- 鑑賞
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雑歌 997
詞書は前の歌に続き「題しらず」
荒れた古畑のそばの険しい斜面に立つ木にとまっている鳩が友を呼ぶ声に、ぞっとするほど寂しい夕暮れである、と詠む。山里の夕暮れの寂しさを、鳩の声によって鋭くとらえた歌として名高い。
この歌は、四句を「友呼ぶ声の」として新古今和歌集の雑歌に収められている。
初句「古畑の」は、耕されなくなって荒れた古い畑の、の意である。
二句「岨の立つ木に」の「岨」は、山の険しい斜面で、そこに立っている木に、の意である。
三句「ゐる鳩の」は、とまっている鳩の、の意である。
四句「友呼ぶ声に」は、仲間を呼ぶ声に、の意である。
結句「すごき夕暮」の「すごし」は、ぞっとするほど寂しい、の意で、体言止めで結ぶ。
ふるはた:耕されなくなって荒れた古い畑
そば:山の険しい斜面
すごし:ぞっとするほど寂しい
- 作者
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西行
- 出典
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山家集
- 前の歌
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同じくは月の折咲け山桜 花見る夜半の絶え間あらせじ
- 次の歌
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波につきて磯廻にいます荒神は 潮踏む禰宜を待つにやあるらん