- 歌の意味
- 潮風に伊勢の浜荻がなびき伏すと、まず潮の波がそれを洗い改めることだ。
- 鑑賞
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雑歌 999
詞書は前の歌に続き「題しらず」
潮風に伊勢の浜荻がなびき伏すと、まず潮の波がそれを洗い改める、と詠む。伊勢の浜荻は歌に多く詠まれた海辺の荻である。四句の「ほすしほ波」は語義が定かでないが、風に伏した浜荻を波が洗う海辺の情景を描いたものと見られる。
初句「潮風に」は、海から吹く潮風に、の意である。
二句「伊勢の浜荻」は、伊勢国の浜辺に生える荻で、歌枕である。
三句「伏せばまづ」は、なびき伏すと、まず、の意である。
四句「ほすしほ波の」は、語義が定かでないが、潮の波の、の意と見られる。
結句「あらたむるかな」は、改めることだ、の意で、「かな」の詠嘆で結ぶ。
はまをぎ:浜辺に生える荻
- 作者
- 西行
- 出典
- 山家集
- 前の歌
- 波につきて磯廻にいます荒神は 潮踏む禰宜を待つにやあるらん
- 次の歌
- 荒磯の波にそなれて這ふ松は 鶚のゐるぞたよりなりける