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もののふの馴らすすさみはおもだたし
あちそのしさり鴨の入れ首

歌の意味
武士が鍛錬する武芸の慰みは晴れがましいものだ。あちそのしさり、鴨の入れ首といった技も。
鑑賞
雑歌 1010

詞書は前の歌に続き「題しらず」
 武士が鍛錬する武芸の慰みは晴れがましいものだ、と詠む。下の句の「あちそのしさり」「鴨の入れ首」は、武芸の技や型の名と見られるが、語義は定かでない。北面の武士であった西行が、武士の鍛錬のさまを詠んだ歌である。

 初句「もののふの」は、武士の、の意である。
 二句「馴らすすさみは」は、鍛錬する慰みは、の意である。
 三句「おもだたし」は、晴れがましい、名誉である、の意である。ここで句切れとなる。
 四句「あちそのしさり」は、武芸の技の名と見られるが、語義は定かでない。
 結句「鴨の入れ首」は、武芸の型の名と見られるが、語義は定かでない。体言止めで結ぶ。

もののふ:武士
すさみ:慰み、楽しみ
おもだたし:晴れがましい、名誉である
作者
西行
出典
山家集
前の歌
いたけもる海人見る時になりにけり えぞかけ島を煙籠めたり
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陸奥のおくゆかしくぞ思ほゆる 壺の碑外の浜風