- 歌の意味
- とをちさすひたの面に引いてゆく潮に、沈んでゆく心が悲しいことだ。
- 鑑賞
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雑歌 1025
詞書は前の歌に続き「題しらず」
引いてゆく潮に沈んでゆく心が悲しい、と詠む。初句の「とをちさす」と二句の「ひた」は語義が定かでないが、干潟のように広がる水面に潮が引いてゆくさまに、沈んでゆく自らの心を重ねたものと見られる。
初句「とをちさす」は、語義が定かでない。
二句「ひたの面に」は、語義が定かでないが、干潟の面をいうと見られる。
三句「引く潮に」は、引いてゆく潮に、の意である。
四句「沈む心ぞ」は、沈んでゆく心が、の意で、「ぞ」は係助詞で、結句の「ける」と係り結びをなしている。
結句「悲しかりける」は、悲しいことだ、の意である。
ひくしほ:引き潮
- 作者
- 西行
- 出典
- 山家集
- 前の歌
- 石上古き住みかへ分け入れば 鹿の浅茅に露のこぼるる
- 次の歌
- 籬に咲く花に睦れて飛ぶ蝶の 羨ましくもはかなかりけり