大海の潮干て山になるまでに
君は変はらぬ君にましませ
- 歌の意味
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大海の潮が干上がって山になるまで、わが君はいつまでも変わらない君でいらっしゃってください。
- 鑑賞
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雑歌 1175
詞書は前の歌に続き「祝ひ」
大海の潮が干上がって山になるまでも、わが君はいつまでも変わらない君でいてください、と詠む。
海が山になるという、ありえないほどの長い時間を持ち出して、君の永遠の長寿と変わらぬ治世を願っている。「君は変はらぬ君に」と「君」を重ねることで、変わらないことへの願いを強めている。
初句「大海の」は、広い海の、の意である。
二句「潮干て山に」は、潮が干上がって山に、の意である。
三句「なるまでに」は、なるまでも、の意で、ありえないほど長い時を示す。
四句「君は変はらぬ」は、わが君は変わることのない、の意である。
結句「君にましませ」の「ましませ」は「あり」の尊敬語「まします」の命令形で、変わらぬ君でいらっしゃってください、と願いを込めて結ぶ。
ましませ:「まします」の命令形。いらっしゃってください
- 作者
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西行
- 出典
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山家集
- 前の歌
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沢辺より巣立ち始むる鶴の子は 松の枝にや移り初むらん
- 次の歌
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君が世のためしに何を思はまし 変はらぬ松の色なかりせば