- 歌の意味
- 万代まで続く御代の手本として引き抜こう。亀山の裾野の原に茂る小松を。
- 鑑賞
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雑歌 1179
詞書は前の歌に続き「祝ひ」
万代まで続く御代の手本として、亀山の裾野の原に茂っている小松を引こう、と詠む。
正月の子の日に小松を引いて長寿を祝う「子の日の遊び」を背景にしている。亀山は山城国嵯峨の山で、「亀」の名が長寿を連想させる。亀と松という、ともに長寿の象徴を重ねて、御代の長久を祝っている。
初句「万代の」は、限りなく長い年月の、の意である。
二句「ためしに引かん」の「ん」は意志の助動詞で、手本として引こう、の意を表し、子の日の小松引きを踏まえている。
三句「亀山の」は、嵯峨の亀山の、の意で、亀の長寿を響かせている。
四句「裾野の原に」は、山の裾に広がる野原に、の意である。
結句「茂る小松を」は、茂っている小松を、の意で、倒置によって引くものを示している。
ねのひ:正月の最初の子の日。小松を引いて長寿を祝った
かめやま:山城国嵯峨の山
- 作者
- 西行
- 出典
- 山家集
- 前の歌
- 光さす三笠の山の朝日こそ げに万代のためしなりけれ
- 次の歌
- 数かくる波に下枝の色染めて 神さびまさる住吉の松