- 歌の意味
- 若葉の萌え出た平野社の松は、さらにまた、その枝に八千代の数を加えていくことだろう。
- 鑑賞
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雑歌 1181
詞書は前の歌に続き「祝ひ」
若葉が萌え出た平野社の松は、さらにまた、その枝ごとに八千代の数を加えていくことだろう、と詠む。
平野社は都の北にある神社で、皇室の崇敬を受けた。その社の松が若葉を伸ばすごとに長寿の年数を加えるという見立てで、御代の限りない長久を祝っている。前歌の住吉の松に続き、社頭の松の連作となっている。
初句「若葉さす」は、若葉が萌え出る、の意である。
二句「平野の松は」は、平野社の松は、の意である。
三句「さらにまた」は、そのうえさらに、の意である。
四句「枝に八千代の」は、枝ごとに八千年の、の意で、限りない年月を表す。
結句「数を添ふらん」の「らん」は現在推量の助動詞で、数を加えていくことだろう、と結ぶ。
やちよ:八千年、限りなく長い年月
- 作者
- 西行
- 出典
- 山家集
- 前の歌
- 数かくる波に下枝の色染めて 神さびまさる住吉の松
- 次の歌
- 竹の色も君が緑に染められて いくよともなく久しかるべし