千世経べき二葉の松の生ひ先を
見る人いかに嬉しかるらん
- 歌の意味
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千年を経るであろう二葉の松のこれからの成長を見る人は、どんなにか嬉しいことだろう。
- 鑑賞
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雑歌 1183
詞書「孫設けて喜びける人のもとへ言ひ遣はしける」
孫が生まれて喜んでいる人のもとへ贈った一首である。千年を経るはずの二葉の松の、これからの成長を見守る人は、どんなにか嬉しいことだろう、と詠む。
生まれたばかりの孫を、芽生えたばかりの二葉の松にたとえ、その長寿と健やかな成長を祝っている。祖父となった人の喜びを思いやる温かな一首である。
初句「千世経べき」は、千年を経るであろう、の意である。
二句「二葉の松の」は、芽生えたばかりの二枚葉の松の、の意で、生まれた孫をたとえている。
三句「生ひ先を」は、成長していく先を、将来を、の意である。
四句「見る人いかに」は、それを見る人はどんなに、の意である。
結句「嬉しかるらん」の「らん」は現在推量の助動詞で、嬉しいことだろう、と思いやっている。
ふたば:芽生えたばかりの二枚の葉
おひさき:成長していく先、将来
- 作者
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西行
- 出典
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山家集
- 前の歌
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竹の色も君が緑に染められて いくよともなく久しかるべし
- 次の歌
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君がため五葉の子の日しつるかな たびたび千代を経べきしるしに