あはれにぞ深き誓ひの頼もしき
清き流れの底汲まれつつ
- 歌の意味
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しみじみと、深い誓いが頼もしく思われることだ。清らかな流れの底まで汲み取られるように、心の奥底まで汲み取られて。
- 鑑賞
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雑歌 1187
詞書「これも具して」
前歌とともに、清水寺に参籠する人に贈った一首である。観音の深い誓いが、しみじみと頼もしく思われる、清らかな流れの底までも汲むように、願う人の心の奥底まで汲み取ってくださるのだから、と詠む。
清水寺の名と音羽の滝の清らかな流れを踏まえ、観音の衆生を救う誓いの深さを、水の深さと清らかさとに重ねている。参籠する人の願いが必ず聞き届けられるという励ましである。
初句「あはれにぞ」の「ぞ」は強意の係助詞で、三句の連体形「頼もしき」で結ぶ係り結びとなる。
二句「深き誓ひの」は、観音の衆生を救うという深い誓いの、の意で、「深き」は水の縁語でもある。
三句「頼もしき」は「ぞ」の結びとして連体形で、頼もしいことだ、と三句切れとなる。
四句「清き流れの」は、清水寺の名と音羽の滝の流れを踏まえた表現である。
結句「底汲まれつつ」の「汲む」は、水を汲む意と、心を汲み取る意を重ねている。
ちかひ:仏や菩薩が衆生を救うために立てた誓願
- 作者
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西行
- 出典
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山家集
- 前の歌
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この春は枝々までに栄ゆべし 枯れたる木だに花は咲くめり
- 次の歌
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行く末の名にやながれん常よりも 月澄みわたる白河の水