- 歌の意味
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風が吹くと花の咲くように白く砕ける波が折れるたびに、桜貝が打ち寄せられる三島江の浦であることよ。
- 鑑賞
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雑歌 1191
詞書は前の歌に続き「内に貝合はせせんとせさせ給ひけるに、人に代はりて」
風が吹くと花のように白く砕ける波が折れ返るたびに、桜貝が打ち寄せられる三島江の浦であることよ、と詠む。
白い波頭を花にたとえる「波の花」の見立てに、花を「折る」と波が「折る」とを掛け、さらに桜色の桜貝を寄せることで、花と桜との縁を連ねた華やかな歌である。三島江は摂津の淀川沿いの歌枕である。
初句「風吹けば」は、風が吹くと、の意である。
二句「花咲く波の」は、白く砕ける波を花にたとえた表現である。
三句「をるたびに」の「をる」は、波が砕けて「折れ」返る意と、花を「折る」意を掛けた掛詞である。
四句「桜貝寄る」は、桜色の小さな貝が打ち寄せられる、の意で、「花」の縁となっている。
結句「三島江の浦」は、摂津国の歌枕で、体言止めで浜の景を余韻として残している。
さくらがひ:桜色をした小さな二枚貝
をる:波が砕け「折れ」る意と、花を「折る」意を掛ける
- 作者
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西行
- 出典
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山家集
- 前の歌
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難波潟潮干は群れて出で立たん 白洲の崎の小貝拾ひに
- 次の歌
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波洗ふ衣の浦の神貝を 汀に風のたたみ置くかな