- 歌の意味
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山が深いので、木々の茂って暗い峰の梢から、ものものしく吹き渡ってゆく嵐であることよ。
- 鑑賞
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雑歌 1204
詞書は前の歌に続き「入道寂然、大原に住み侍りけるに、高野より遣はしける」
十首の連作の七首目である。山が深いので、木々が鬱蒼と茂って暗い峰の梢を、ものものしく吹き渡ってゆく嵐であることよ、と詠む。
木暗い峰の梢を吹き渡る嵐の音を「ものものし」と形容し、深山の威圧的な自然を描いている。前歌の梟の声に続き、深山の音の恐ろしさが重ねられている。
初句「山深み」は、山が深いので、の意で、連作に共通する初句である。
二句「木暗き峰の」は、木々が茂って暗い峰の、の意である。本文は「こくらき」とある。
三句「梢より」は、梢の上を通って、の意である。
四句「ものものしくも」は、仰々しく、威圧するように、の意である。
結句「渡る嵐か」の「か」は詠嘆の終助詞で、吹き渡る嵐であることよ、と結ぶ。
こぐらし:木々が茂って暗い
ものものし:仰々しい、威圧的である
- 作者
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西行
- 出典
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山家集
- 前の歌
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山深み気近き鳥の音はせで もの恐ろしき梟の声
- 次の歌
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山深みほだ伐るなりと聞こえつつ 所にぎはふ斧の音かな