- 歌の意味
- 山風に吹かれて、峰の小さな栗がはらはらと、庭に一面に落ち敷く大原の里であることよ。
- 鑑賞
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雑歌 1214
詞書は前の歌に続き「返し」
寂然の十首の七首目である。山風に吹かれて峰の小さな栗がはらはらと落ち、庭一面に敷き詰められる大原の里だ、と詠む。
「はらはら」という擬音語によって、栗の実の落ちる音と様子を生き生きと描いている。西行の第千二百二首で橡の実を拾う山中の暮らしが詠まれたのに応じ、木の実の落ちる大原の秋を詠んでいる。
初句「山風に」は、山から吹く風によって、の意である。
二句「峰のささ栗」の「ささ栗」は、実の小さな山栗である。
三句「はらはらと」は、物が続けて落ちる音や様子を表す擬音語である。
四句「庭に落ち敷く」は、庭に落ちて一面に敷く、の意である。
結句「大原の里」は体言止めで、連作に共通する結句である。
ささぐり:実の小さな山栗、柴栗
- 作者
- 寂然
- 出典
- 山家集
- 前の歌
- あだに葺く草の庵のあはれより 袖に露置く大原の里
- 次の歌
- ますらをが爪木にあけびさし添へて 暮るれば帰る大原の里