- 歌の意味
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榊の葉に木綿四手を掛けるように、心を掛けて祈ろう。思えば、神もまた仏であったのだ。
- 鑑賞
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雑歌 1223
詞書「伊勢にまかりたりけるに、大神宮に参りてよみける」
伊勢に赴き、伊勢神宮に参拝して詠んだ一首である。榊の葉に木綿四手を掛けるように、心を掛けて祈ろう、考えてみれば、神もまた仏であったのだ、と詠む。
神は仏が仮に姿を変えて現れたものとする本地垂迹の思想に基づき、僧である自分が神宮に参拝することの意味を確かめている。伊勢神宮では僧の参拝が憚られたが、神も仏であると悟ることで、心おきなく神を拝む心境を表している。
初句「榊葉に」は、神事に用いる榊の葉に、の意である。
二句「心をかけん」の「ん」は意志の助動詞で、心を掛けよう、の意を表し、木綿四手を掛けることを重ねている。
三句「木綿四手て」は、木綿四手を掛けて、の意で、本文は「ゆふしてて」とあり、三句切れとなる。
四句「思へば神も」は、考えてみれば神もまた、の意である。
結句「仏なりけり」の「けり」は気づきの詠嘆で、仏であったのだ、と本地垂迹の思想を示している。
ゆふしで:木綿で作った四手。榊などに掛けて神に供える
ほんぢすいじやく:仏が仮に神の姿をとって現れたとする思想
- 作者
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西行
- 出典
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山家集
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御手洗の流れはいつも変はらじを 末にしなればあさましの世や
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君住まぬ御内は荒れて有栖川 忌む姿をも映しつるかな