ながらへてつひに住むべき都かは
この世はよしやとてもかくても
- 歌の意味
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生きながらえたとしても、結局住み続けるべき都であろうか、そうではない。この世はええ、どうであろうとも。
- 鑑賞
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雑歌 1232
詞書は前の歌に続き「これもついでに具して参らせける」
前歌とともに崇徳院のもとへ奉った一首である。生きながらえたとしても、都は結局住み続けるべき所であろうか、そうではない、この世のことは、ええ、どうなろうとも構わない、と詠む。
都へ戻れない院の嘆きを思いやり、都といえども永遠の住みかではない、この世はかりそめのものだと、院の心を来世へと向けさせようとしている。下の句の「よしやとてもかくても」は、執着を断ち切る潔い響きを持ち、崇徳院に奉った西行の歌の中でも名高い。
初句「ながらへて」は、生きながらえて、の意である。
二句「つひに住むべき」は、最後まで住み続けるはずの、の意である。
三句「都かは」の「かは」は反語で、都であろうか、いやそうではない、の意を表し、三句切れとなる。
四句「この世はよしや」の「よしや」は、ええままよ、どうでもよい、と投げ出す気持ちを表す。
結句「とてもかくても」は、どうであろうとも、の意で、この世への執着を断つ心を表している。
よしや:ええままよ、たとえどうであろうと
とてもかくても:どうであろうとも
- 作者
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西行
- 出典
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山家集
- 前の歌
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あさましやいかなるゆゑの報いにて かかる事しもある世なるらん
- 次の歌
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幻の夢をうつつに見る人は 目も合はせでや世を明かすらん