言の葉の霜枯れにしに思ひにき
事の情けもかからましとは
- 歌の意味
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便りの言葉が霜枯れたように途絶えてしまった時に、もう思っていた。何事の情けも、このようになってしまうのだろうと。
- 鑑賞
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雑歌 1286
詞書は前の歌に続き「恋百十首」
あの人からの便りの言葉が、霜に枯れた葉のように途絶えてしまった時に、すでに思っていた、何事につけての情けも、こうなってしまうのだろうと、と詠む。
言葉を「言の葉」として葉にたとえ、それが霜枯れたことに、愛情が冷えて途絶えたことを重ねている。便りが途絶えた時点で、恋の終わりを予感していたという諦めの心である。
初句「言の葉の」は、便りの言葉の、の意で、「葉」から霜枯れを導いている。
二句「霜枯れにしに」は、霜に枯れてしまった時に、の意で、便りが途絶えたことをたとえている。
三句「思ひにき」の「にき」は完了と過去で、もう思っていた、の意を表し、三句切れとなる。
四句「事の情けも」は、何事につけての情けも、の意である。
結句「かからましとは」の「まし」は推量の助動詞で、こうなるのだろうとは、の意で、倒置によって思った内容を示している。
しもがる:霜にあって草木が枯れる
- 作者
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西行
- 出典
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山家集
- 前の歌
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訪へかしな情けは人の身のためを 憂き我とても心やはなき
- 次の歌
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夜もすがら恨みを袖に湛ふれば 枕に波の音ぞ聞こゆる