綾ひねるささめの小蓑衣に着ん
涙の雨もしのぎがてらに
- 歌の意味
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綾にひねり編んだささめの小蓑を衣として着よう。涙の雨をしのぐのを兼ねて。
- 鑑賞
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雑歌 1316
詞書は前の歌に続き「恋百十首」
綾のようにひねり編んだささめ草の小蓑を、衣として身に着けよう、降りしきる涙の雨をしのぐのも兼ねて、と詠む。
あふれる涙を雨にたとえ、それをしのぐために蓑を着ようという、ユーモアを含んだ誇張表現である。ささめは蓑を編むのに用いた草である。恋の涙の多さを、雨具を必要とするほどだと言っている。
初句「綾ひねる」は、綾のようにひねって編む、の意である。
二句「ささめの小蓑」の「ささめ」は蓑を編む草、「小蓑」は小さな蓑である。
三句「衣に着ん」の「ん」は意志の助動詞で、衣として着よう、の意を表し、三句切れとなる。
四句「涙の雨も」は、涙の雨も、の意で、涙を雨にたとえている。
結句「しのぎがてらに」は、しのぐのを兼ねて、の意で、倒置によって蓑を着る理由を示している。
ささめ:蓑などを編むのに用いた草
こみの:小さな蓑
- 作者
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西行
- 出典
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山家集
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思へども思ふかひこそなかりけれ 思ひも知らぬ人を思へば
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